山形の稲作と自然 おいしいお米ができるまで

YAMAGATA RICE

私たちが毎日食べているお米は、どのように作られているのでしょうか。
ここでは、お米の主産地である庄内地方の米づくりの1年間や、
販売・流通についてご紹介します。
きっと、庄内米のおいしさのヒミツが分かるはずです。

庄内地方とは

庄内地方は山形県で唯一、海と接しており、県の西部に位置している県内屈指の米産地。
日本海に面した西側以外の3方を鳥海山などの山々に囲まれており、最上川の河口に開けている扇状地です。

鳥海山を望む庄内の田園風景

空から見た庄内地方

山居倉庫(さんきょそうこ)の歴史

庄内にはたくさんの米倉庫がありますが、なかでも代表的な倉庫といえば、酒田市にある山居倉庫。明治26年(1893年)に建設されたこの倉庫は、民営としては他に例のない規模を誇り、庄内米とその取引所は、どんどんと栄えていきました。
また大正時代から昭和にかけては、庄内地方の各駅に支庫も増設され、取引高も全国有数の市場となりました。
NHK朝の連続テレビ小説「おしん」の舞台ともなった山居倉庫は、建設から120年以上たった今でも、現役の米倉庫として活躍しています。

酒田市にある山居倉庫

今でも米倉庫として使用されています

庄内米歴史資料館

山居倉庫の1棟を昭和60年に改装してできた「庄内米歴史資料館」は、農具や農民の生活様式、庄内米の歴史などを、豊富な資料やジオラマで分かりやすく紹介しています。
また、同じ建物の中にある「お米くんシアター」では、昭和40年頃の農家の生活や収穫風景などの映像を視聴できます。

あなたも昔の庄内の農村へタイムスリップしてみませんか?

【庄内米歴史資料館】
〒998-0838 山形県酒田市山居町1-1-8
TEL:0234-23-7470

【開館時間】
3月~11月 午前9時~午後5時
12月 午前9時~午後4時30分

【休館日】
12月29日~2月末日

【入館料】

大人 中高生 小学生 就学前児
一般 300円 200円 150円 無料
団体(20名様以上) 250円 150円 100円 無料

<特別料金>
受付窓口で障がい者手帳の提示があった場合、または、下記2つどちらかの要件を満たし事前に減免申請のあった団体には、特別料金が適用されます。
(1)障がい者、およびその施設 ※介助者は無料です
(2)小中学生の授業等による利用 ※引率者(先生や保護者)は無料です

大人/中高生 小学生 就学前児
特別料金 100円 50円 無料

入館料減免申請書をご記入の上、FAXまたは郵送にて申請していただければ、庄内米歴史資料館を特別料金でご案内致します。

<庄内米歴史資料館>
〒998-0838 山形県酒田市山居町1-1-8
TEL:0234-23-7470
※ 庄内米歴史資料館の入館料減免申請書 (PDFダウンロード) はこちら ▶︎

庄内で作られてきたお米などを紹介

当時の人々の暮らしが分かるジオラマ展示も

山形県のお米がおいしい理由

山形県は、奥羽山脈がオホーツク海や太平洋からのヤマセ(冷たい風)をさえぎるため、 冷害が起こりにくい地域です。さらに、昼と夜の温度差が大きいため、昼間に太陽の光からできた栄養分を、涼しい夜の間に稲穂に蓄えることができます。また、冬にたくさん降る雪が、春になると雪どけ水となって山から川へ流れ、豊かな水の恵みをもたらしています。山形県では、明治時代から、おいしくて育てやすく、多くとれるお米をつくろうと熱心に研究した農家が多くいました。その気質は今でも引き継がれ、米作りに情熱をかけ、「本当においしいお米をつくりたい」というこだわりが、米どころ山形を育てたのです。

金色に輝く稲穂は生産者の努力の証です

山形のおいしいお米ができるまで

1.良い種を用意する...3月下旬〜4月中旬

塩水選(えんすいせん)...3月下旬

中身が充実した重い種ほど、病気にかかりにくく、力強い芽や根が生えます。重くて良い種を見分けるために、塩水を使います。まず大きな容器に水を入れて、比重計を使いながら塩をとかします。比重計がない場合は、にわとりの新しい卵がわずかに水面に浮く程度の濃さにします。この塩水に種を入れて沈んだ種だけを選び、塩水を良く洗い流します。

塩水に浮いた悪い籾をすくって良い籾だけを選びます

選ばれた中身の充実している籾

種子消毒(しゅししょうどく)...3月下旬

種には、いもち病やひょろひょろと苗が伸びてしまう病気の病原菌が付いています。これらの病気は、薬を使って消毒します。最近では薬を使わずに、60℃のお湯に十数分ほど浸す温湯消毒(おんとうしょうどく)も普及しています。

浸種(しんしゅ)と催芽(さいが)...4月中旬

発芽に必要な水分をあたえて、発芽の時期をそろえるために、種に水を吸収させる浸種をします。種の重さが 25%くらい増えるまで水を吸わせます。また、水に浸す日数は水の温度に関係しており、毎日の平均水温を足して120°Cになる日数が目安です。これを、積算水温(せきさんすいおん)といいます。十分に水分を吸わせたら、30〜32°Cくらいの温度を 20時間くらいくわえて、1mmくらいの長さまでいっせいに発芽させます。田植えをしやすくし、成長の管理を効率的に行うために、発芽をそろえるのです。

少しずつ根が伸びていきます

2.いい土をつくる...10月上旬〜4月下旬

田んぼの土の性質を調べ、稲づくりに不足している肥料分などを改善することを「土づくり」といいます。地力の高い土を目指して、土づくりを行います。
地力とは、作物に必要な水と肥料分と酸素を、欲しい時に欲しいだけ与えることができ、微生物の働きで有害な病原菌が増えるのを防ぎ、健康な作物を育ててくれる土の力のことです。その地力を高めるのは、堆きゅう肥(たいきゅうひ)や稲わらなどの有機物です。有機物は土の中で微生物によって分解され、窒素やカリなどの肥料分になるだけでなく、土の中の空気の通りや水はけ、水持ちを良くし、土の温度を高めたり微生物の働きを活発にしたりもします。
また、稲が最も多く必要とする窒素、リン酸、カリは、肥料の3要素と呼ばれているとても大切な肥料分です。加えて、病気に強く、茎を丈夫にするケイ酸も多く含まれている必要があります。さらに、ある程度水はけが良く、空気が十分に含まれていて根が生長しやすく、肥料分や水分を吸収しやすいことも重要です。

米作りの第一歩は土づくりから

3.健康な苗を育てる...4月中旬〜5月中旬

良い床土(とこつち)を選び、種をまく...4月中旬

苗を育てる専用の箱「育苗箱(いくびょうばこ)」に詰める床土の善し悪しで、健康な苗を育てられるかどうかが決まります。床土は有害物や病原菌がなく、適度な水もち・水はけがあり、通気性が良いものを選びます。近年では、重い床土の代わりに、シートなどの軽い代用品が普及しています。種をまく時期は田植えの25日前頃で、庄内地方では4月15日前後です。育苗箱に、肥料と土を消毒する農薬を加えた床土を詰めます。播種機を使って、芽出しをした種を1箱に150gくらい均一にまき、薄く土をかぶせます。田植え機による稲づくりでは、大きく分けて2種類あります。
完全葉2.5枚程度の苗「稚苗(ちびょう)」と、完全葉3.5枚程度の苗「中苗(ちゅうびょう)」。庄内地方では、稚苗方式が主流となっています。

育苗箱に種をまき、薄く土をかけていきます

ビニールハウスに種をまいた育苗箱を並べていきます

丈夫になるよう育苗(いくびょう)する...4月中旬〜5月中旬

育苗箱の上にカバーをかけます

水や肥料を与えながら丁寧に育てます

元気に芽が伸びました
この状態の稲を「早苗(さなえ)」といいます

4.田植えの準備と田植え...4月中旬〜5月中旬

田んぼをたがやす(耕起)...4月中旬〜4月下旬
肥料を散布する(施肥)...4月中旬〜5月上旬

田んぼの乾き具合を見て、できるだけ早く堆きゅう肥(たいきゅうひ)や土づくり肥料を 田んぼに散布し、トラクターで 15cm以上の深さまでたがやします。散布する窒素、リン酸、カリなどの肥料は、土の性質や品種の違いによって調整し、均一に散布します。近年はトラクターの後部や田植え機に散布装置を取り付けたり、ドローン(小型無人飛行機)を活用したりと、効率よく作業を行う方法もあります。

トラクターを使って田んぼをたがやします

肥料を散布します

田んぼに水を入れ、土をこねる(代かき)...4月下旬〜5月上旬
田植え...4月中旬〜5月中旬

田植えをしやすくするために、代かきを行います。代かきは、田んぼに水を入れた後、土の表面を平らにして水の深さをそろえ、田んぼから水を漏らさないようにする効果もあります。庄内地方では、平らな土地の平坦部(へいたんぶ)では5月10日頃から、中山間部や山間部では、5月17〜20日頃から田植えが始まります。田植え機で植えるのに適しているのは、本葉が2.5枚くらい、長さは12cmくらいの稚苗です。植える苗の数は、土の性質や品種の違いで異なりますが、平均すると1m²当たり22 株、1株に5〜6本くらいの苗をまとめて植えます。

トラクターの後部をとりかえて代かきをします

現在の田植えの様子

昔の田植えの様子
家族みんなで何日もかけて行いました

田んぼの水を管理する...5月中旬〜9月上旬

田植えの後、気温や田んぼの水温、風の強さにもよりますが、だいたい5日から一週間後に苗から新しい根が出てきます。田植えの直後は新しい根が出るのを助けるため、田んぼの水をやや深め(5cmくらい) にして、寒さや風から苗を守ります。

田んぼで成長していきます

水の管理は慎重に行います

水には保湿の効果があります

5.稲を守り育てる...5月中旬〜9月中旬

こまめに水の管理をする...5月中旬〜9月上旬
生育調査をする...6月上旬〜9月上旬

新しい根が出て、苗が手で引き抜くことができない状態のことを活着(かっちゃく)といいます。活着状態になったら、これまで行っていた深水(ふかみず)管理から、日中は浅水 (あさみず) 、夜は深水にして、稲の生長を促します。そして、生長の状況を確かめ、今後どのように管理すれば良いか計画をたてるため、生育調査をします。稲の背丈や株分かれの数、葉の枚数、葉の色などを調べ、前の年や生育の標準となる稲の姿などと比較します。

<田植えから刈り取りまでの水管理>

※ 表は横にスクロールして確認できます

雑草から稲を守るため除草(じょそう)をする...5月中旬〜9月上旬

気温も高くなり、田んぼの水温・地温も暖まってくると、田んぼに雑草が生えてきます。稲が大きくなり、株分かれが終るまでの間は、水管理に注意をはらい、田んぼの雑草を防除することが大切です。そのため、雑草のまだ生えないうちに除草剤を散布して備えます。

除草剤の散布の様子

背中に動力散布機を背負い、あぜ道づたいに散布します

田んぼに溝をつける作溝(さっこう)をする...6月中旬〜7月上旬

土の中から肥料分や水分を吸収して稲の生長を助ける根が、土の中でのびのび働けるようにするために、稲の間に溝をつける作業を作溝といいます。土の中の空気や温度を調節したり、有機物の分解で出てくるガスをぬいたりするためには、きめこまやかな水管理が大切。この水管理をしやすくするのが作溝です。作溝機を使って稲の列2〜3mおきに、15cmくらいの深さの溝を掘ります。

溝切り機(作溝機)で作業をします

田んぼの表面に掘られた溝

田んぼをかわかす中干し(なかぼし)を行う...6月下旬〜7月上旬

目標とする穂の数とほぼ同じ数に株分かれした頃から、稲はあまり水を必要としなくなり、土の中の根はどんどん増えていきます。
この時期は気温も高く、土の中の有機物の分解もさかんになり、根に害となるガスの発生が多くなります。そのため、田んぼの水をぬいて土を乾かし、ガスをぬいて新鮮な空気をいれて根の伸びを促してあげます。

中干しですっかり水が抜かれ、表面の乾いた田んぼ

肥料を追加してあたえる追肥(ついひ)をする...7月中旬〜7月下旬
病気や害虫から稲を守る防除(ぼうじょ)をする...5月中旬〜8月中旬

茎の中に穂ができ始める頃、葉の色が淡くなってきます。穂の数や茎の中の籾(もみ)数を増やし、ちょうど良い葉の色を保たせるため、穂が実ってくる出穂(しゅっすい)期の20〜25日前頃に、調整しながら窒素とカリ肥料をあたえます。
※庄内地方では、8月上旬に出穂期を迎えます。
また、この時期は稲の大敵「いもち病」をはじめ、さまざまな病気や虫が発生します。稲を病気や虫から守るために、地域別に定められた防除基準を守って防除します。

無人ヘリによる防除

高度2〜3mの超低空を飛ぶため効率よく散布できます

6.稲を刈り取る...9月中旬〜10月中旬

穂が出てから実るまで...7月上旬〜8月上旬

茎の中に穂ができると、そこからどんどん成長し、8月上旬ころに茎の中から穂が出てきます(出穂)。稲の一生の中では、穂の出る10〜15日前ころが最も大切な時期。この時期に低い気温や乾いた強い風が吹いたり、干ばつにあったりすると、実らない籾が出てしまい、収量や品質が落ちてしまいます。稲は穂が出てから5〜7日ほどで、すべての花が咲き、受粉が終わります。
受粉した籾は10日くらいで胚(はい)や胚乳(はいにゅう)ができ、子房がふくらんで実っていきます。

稲刈り...9月中旬〜10月上旬

穂が出そろってから、およそ40〜45日たつと、黄金色の成熟期。いつ刈り取るかによっ て、収穫・品質・食味に大きく関係するので、十分に見極めます。
刈り取りを始めるのは、以下の3つの条件に達した時です。
(1) 穂が出てからの積算温度(穂が出てからの毎日の平均気温を足した気温)が、ほぼ1000°C に達している。
(2) 全体の籾の中で、青い籾の割合が15〜20%くらいである。
(3) 籾の中の水分が25%前後である。
庄内地方の稲刈りは、おもにコンバインを使って、刈り取りと脱穀(稲から籾だけをとる) を同時に行っていきます。

コンバインが最初に田んぼ入るスペースを
手刈りするスマコガリ(隅っこ刈り)

秋晴れのもと、コンバインによる稲の刈り取りを行います

籾を乾燥させる...9月中旬〜10月中旬

3月に良い種を選んでから半年間かけて収穫した大切な籾を、品質と食味の良い玄米にするまで、ひとときも気のぬけない大切な作業(乾燥・調製)が続きます。
籾を乾燥させる方法は、主に二つあります。
(1) 機械乾燥
庄内地方では、98%の籾が機械で乾燥され、そのうちの約60%は、大型の乾燥機械を使って乾燥されます。コンバインで刈り取られた籾は平均 25%前後の水分を含んでいるので、これを水分が15%になるまで乾燥します。時間をかけてゆっくりと丁寧に乾燥させることが大切です。

(2) 自然乾燥
バインダー(刈り取り機)で刈り取ったものを、田んぼの中に立てた杭にかけ、天日におよそ20日間かけて乾燥してから脱穀します。

刈り取った稲を自然乾燥させている様子

玄米にする...9月下旬〜

水分が15%以下になった籾を、籾すり機で玄米と籾がらに分けます。これを籾すりといいます。籾すりされた玄米は、粒の大きさ(厚さ)で分けられ、大きくて品質の良い玄米が出荷されます。
玄米になるまでは、以下のような工程があります。
(1) 25パーセント前後の水分を含んでいるコンバインで脱穀(だっこく)した籾を、乾燥機 (かんそうき)のコンピューターを使って、自然乾燥と変わらない条件で乾燥させます。
(2) 籾すり機(もみすりき)で籾の殻をはいで玄米にします。玄米の表面(はだ)に傷がつかないように注意します。
(3) 選別機(せんべつき)で割れた米や小さい米をとりのぞき、米の粒を揃えます。
(4) 計量機(けいりょうき)で選別された玄米の重さを計り、袋に詰めます。ほとんどのお米は、この粒がそろった玄米の状態で、消費地に出荷されます。

<玄米になるまで>

7.おいしいお米を目指して

検査・品質管理をする

袋詰めされた玄米は、検査員によって検査され、粒ぞろいや水分など、きめられた基準にもとづいて等級がつけられます。等級は、良い方から数えて1等から3等までつけられます。検査の終わった米は、倉庫で保管されます。米は、倉庫に運びこまれたときの品質を、出荷するまで保たなくてはなりません。そのため、保管管理には十分注意します。庄内にはたくさんの米倉庫がありますが、その代表的な倉庫が酒田市にある山居倉庫です。明治26年(1893年)に建設され、かわら屋根と白かべに当時の面影を残していますが、中は近代的な設備を取り入れ、米の保管に理想的な環境を保っています。
玄米は固くて腐りにくいのですが、それでも保管の仕方によっては、変質しておいしくなくなってしまいます。特に室温が高くなる夏季は、エアコンなどを利用して、15°Cから18°Cくらいの温度に、湿度は1年を通じて75%前後保ちます。

検査員が丁寧に検査します

出荷前に品質を確かめる

倉庫に保管されていた米は、出荷の日が決まると、品質や米の水分などに異常がないかどうか、改めて確認されます。常に消費者においしい品質の米を送るために、たゆみない努力が続けられているのです。

カントリーエレベーターでの保管

庄内地方では、籾のまま保管できるカントリーエベーターがたくさんあります。生産者が田んぼで刈り取った籾を運び込み、乾燥させた後はサイロの中に貯蔵(ちょぞう)します。カントリーエレベーターでは、コンピューターを使って自然乾燥と同じ条件をつくり、丁寧に乾燥・調製作業が行われています。

収穫した籾を乾燥させるカントリーエレベーター

カントリーエレベーターの荷受け作業

8.お米の出荷と流通

出荷

大切に保管されたお米は、注文に応じて山形県内や東京など、全国の消費地に出荷されます。各倉庫から玄米の状態で、または、籾で保管されていた米は注文ごとに玄米にされて、トラックや JR コンテナなどで運ばれていきます。最近は、カントリーエレベーターの増加にともない、1トン入りのフレキシブル・コンテナ(フレコン=樹脂製の大きな袋で、フォークリフトなどで積み降ろしができる)袋での流通が増えています。このフレコンでの出荷は、全体の4割を超えており、輸送コストを安くし、大型の精米工場へも対応できます。

フォークリフトでフレコンをトラックに入れて出荷します

精米

お米の精米には、消費地の小売店で行われる「店頭精米」と、米の卸(おろし)が消費地の工場で精米する「卸精米」、生産地の工場で精米してから出荷される「産地精米」の3種類があります。

販売と宣伝、安心と安全を徹底

山形県産米のおいしさをもっと多くの人たちに知ってもらうため、テレビやラジオ、雑誌やインターネットなどを使って、積極的な宣伝活動を展開しています。また、デパートやスーパーなどの店頭では、一年を通じてさまざまなキャンペーンが行われており、販売活動も積極的に行われています。食の安心・安全に対する消費者の関心が高まるなか、庄内米はいち早く栽培履歴 (さいばいりれき) の記帳運動への取り組みをはじめました。これは、どんな育て方をしたかを細かく記録するというもので、いつ、どんな肥料・農薬を、どれくらい使ったかなど、すべて記録カードに書きとめておくものです。この記録は、必要に応じて消費者へお知らせすることもできます。

毎年9月に行われる新米出荷式

待ちに待ったおいしい新米を初出荷します

9.皆さんの食卓へ「いただきます!」

これまで紹介した工程を経て、皆さんのもとにおいしい山形のお米が届きます。真っ白でホカホカの炊き立てごはんは、皆さんの体をつくるための大切な栄養になります。

お米一粒一粒には、生産者の方をはじめ、たくさんの方々の努力と愛情が込められているのです。

感謝を込めて、山形のお米をたくさん食べましょう!