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2020年から共同開発しているニラ収穫機械!初の実演会で性能を紹介しました!

JA全農山形と(株)サンユー技研、山形県最上総合支庁農業技術普及課産地研究室は5月24日、2020年から共同で開発に取り組んできたニラ収穫機械の実演会を開催しました。

新庄市にある同研究室の圃場で行われ、最上地域のニラ生産者のほか、JAや県の担当者など約80人が見学に訪れました。

 

最上地域は、ニラの年間販売額が10億円を超える全国屈指の産地であるものの、生産者の高齢化に伴う収穫作業の肉体的労働負担が課題となっていました。

そのため、JA全農山形が生産者の声を受け、開発を検討。

(株)サンユー技研に依頼し、実用化に向けて同産地研究室の圃場で試作機械の現地試験と改良を重ねてきました。

 

今回実演を行った試作機械は全長2.4mで重さは約180㎏。

収穫するニラに向かって前進させると、前方下部に取り付けた円盤型のカッターが回転し、根元から裁断します。

刈り取られたニラは、機械に設置したコンテナまで、スポンジ状のベルトで運び上げられるようになっています。

 

カッターは圃場に合わせて刈り取る高さを調節可能。

凹凸のない全周刃で、手刈りと変わらない切り口を実現しました。

また、収穫は深夜から未明にかけて行われることから、静粛性の高い電動モーター駆動方式を採用しており、1回の充電で2時間の作業ができます。

さらに、肉体的な負担軽減と作業効率向上のため自走式としており、圃場移動時には高齢者一人でもトラックへの積み下ろしが可能です。

 

見学した生産者からは「切り口が真っすぐできれい。さらに小型化、軽量化してもらいたい」と期待の声が挙がりました。

今後も、2023年以降の一般販売に向け、生産者の意見を取り入れながら、さらに改良を重ねていきます。