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新たな取り組み「アグリツアー」と「アグリワーケーション」で産地を支援!

JA全農山形と山形県、(株)JTBの3者は、農業と観光を連携させ、関係人口の増加を目指す「元気な農業人材確保プロジェクト」の一環として、サクランボ最盛期で人手不足に悩む産地の労働力確保に取り組みました。

 

5月29日から7月10日まで、東根市と天童市、寒河江市などのサクランボ園地で、農作業受委託事業を展開。

農作業従事を含む旅行プラン「アグリツアー」や、農作業従事を社員教育に取り入れた県内外企業による「アグリワーケーション」など、約700人が取り組みました。

 

6月22日は天童市のサクランボ園地で、「アグリツアー」の参加者1人と「アグリワーケーション」として県外企業4社からそれぞれ1人ずつ、計5人が収穫や選果作業を行いました。

 

観光旅行を兼ねて東京から参加した方は「観光はのびのびと山形の自然を感じ、農作業は真剣にやりがいを持って働く、このメリハリが楽しい。普段の旅行にはない学びと経験を得られる」と話してくれました。

 

また、「アグリワーケーション」として参加した東京都千代田区に本社があるデロイトトーマツコンサルティング合同会社の社員の男性は「全く違うジャンルの企業の方でも、年齢や性別が異なっていても、一緒に汗を流しているうちに、自然と交流が深まっている。かしこまらずに話せることで、ふとした会話から新たな視点や学びが得られ、ビジネスチャンスのきっかけになると思う」と話しました。

 

このプロジェクトでは、「アグリツアー」の参加者限定で農村交流イベントが開かれたり、「アグリワーケーション」に付随した「農を起点とした異業種交流会」も行われたりと、産地の労働力確保だけでなく、参加者にも特別なメリットを設けています。

 

JA全農山形と山形県、(株)JTBは今後、参加者・生産者向けアンケートを分析し、成果や課題の検証を行っていき、10月以降の西洋梨「ラ・フランス」作業でも同様の取組み実施を検討しています。