秋を彩る古里の味

かき

やまがたの園芸

YAMAGATA KAKI

山形県のかき

山形県のかき

東北でつくられる渋柿のなかでも、おいしいと評判の山形のかき「平核無(ひらたねなし)」。庄内地域を中心に栽培されている種子のない品種で、アルコールや炭酸ガスで渋抜きすると、甘くなめらかで、適度な歯ごたえがあります。また、渋抜きして生で食べるだけでなく、あんぽ柿やコロ柿といった干し柿の生産も盛んです。

現在、山形県では庄内を中心に県内全域で栽培されており、都道府県別生産量では全国でも上位につけています。

山形県のさくらんぼ
かきの栽培
整枝剪定(せいしせんてい)
....1月~3月

余分な枝を間引く「整枝・剪定」をして、樹全体の日当たりと風の通りを良くします。

摘蕾(てきらい)・摘果(てきか)
....5月下旬

大きくておいしい柿の実にするためには、蕾を間引く「摘蕾」と、着果した果実を間引く「摘果」作業を行います。
大きくて形の良い実を残し、果実に傷を付けないように細心の注意を払いながら作業をします。

樹上脱渋(じゅじょうだつじゅう)
....10月上旬

「平核無」は渋柿なので、エチルアルコールや炭酸ガスによって渋みをとる作業が必要になります。
現在では、収穫期に樹になっている果実を固形アルコール入りのポリ袋で包み、樹上で脱渋をする方法も行われるようになりました。

一つ一つポリ袋で包み、樹上で脱渋しています
一つ一つポリ袋で包み、樹上で脱渋しています
かきの収穫
...10月上旬~

秋も深まると柿はオレンジ色に着色し始めます。満開後の日数や着色程度を示すカラーチャートと見比べて、収穫期になったものから収穫されます。収穫されたものは、大型選果機を備えた選果場に搬入され、厳しくチェックされ、脱渋処理して出荷されます。

かきの歴史と由来

渋柿の大王といわれる「平核無」。
明治18年、鶴岡市の鈴木重光氏が、新潟の行商人から購入した数本の苗から種なしの木を発見。
その後、種なしの木をもらいうけた酒井調良(ちょうりょう)氏が明治23年に栽培したのが元となっています。
また、干し柿では上山市の「紅柿」を原料とした「紅つるし」、「平核無」を原料とした「蔵王つるし」は県内外で有名です。

干し柿は山形の秋の風物詩
干し柿は山形の秋の風物詩
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