真夏のおいしさ

すいか

やまがたの園芸

YAMAGATA WATER MELON

山形県のすいか

山形県のすいか

7月から8月にかけての夏すいかは、山形県が生産量日本一。しゃり感、甘さ、どれをとっても高い評価を受けている山形のすいかは、昭和32年に山形県(尾花沢市)にもたらされました。

昼夜の寒暖差と清らかな水、そして生産者の努力によって育まれ、甘味と水分をたっぷりと含んだすいかが全国へと送り出されています。

山形県のすいか
すいかの栽培
秋マルチ
....10月

主産地の尾花沢市周辺は、県内でも有数の豪雪地帯。大雪のときには雪解けが遅くなり、定植だけでなく収穫の遅れにつながってしまいます。近年では、前年の秋に肥料をまき、マルチと呼ばれる土壌を覆うシートを張って、畑の準備を済ませてしまいます。こうすることで、土壌が適度に鎮圧され、地温や水分を確保することができます。

マルチで畑の質を高めます
マルチで畑の質を高めます
定植(ていしょく)
....4月下旬

4月下旬になると、苗を植える「定植」作業が始まります。雪解けが遅れた場合は、雪の上に炭や土などをまいて、
雪が早く解けるよう促します。植え付け後は、大型のビニールトンネルを設置し、春先の寒さから苗を守ります。

整枝(せいし)・誘引(ゆういん)
....4月~6月

定植した苗から元気にツルが伸びてくると、目標となる数が実るように、必要な本数のツル数にして(整枝)、
伸びる方向を揃えてあげます(誘引)。バランス良くツルが伸びるよう、実をつける数や位置を決める重要な作業になります。

受粉(じゅふん)・摘果(てきか)
....6月~7月

元気に伸びてきたツルには、黄色い花が咲き始めます。咲き始めた花に確実に実を付けるために、人工受粉を行います。
雄花の花粉を雌花に付ける交配の作業を、朝7時~8時までというわずかな時間で行います。「受粉」して一週間もすると、卵の大きさまで成長します。形と肥大の良いものを残し、実が多すぎるときは数を減らすために「摘果」(間引き)をします。

玉直し(たまなおし)
....7月~8月

実が直径20cmほどに成長したら、花の付いていた部分を下にしてマットを敷き、その上に実をのせます。
陽の当らないところは黄色くなってしまうので、色ムラをなくすために収穫7日前には横に転がして陽をあてます。
暑い日が続く場合には、日よけのため藁(わら)を上にのせ、強い日差を和らげます。

小さくて黄色いスイカの花
小さくて黄色いスイカの花
ツルが伸びて、実もどんどん成長していきます
ツルが伸びて、実もどんどん成長していきます
収穫(しゅうかく)
....7月~8月

すいかの収穫時期は外見では見分けづらいため、着果日ごとに色の違う標識棒を一個一個に立てて、収穫の目印にしますが、最終的には、試し割りをして味を確かめてから収穫します。糖度が基準値まで達しているか、中に空洞が入っていないかなど、大型選果機を設置した選果場で厳しく検査され、合格したすいかだけが市場に出回ります。「夏すいか」の生産量日本一のこだわりがここにあります。

すいかの歴史と由来

すいかの原産地は、アフリカ南部のカラハリ砂漠といわれ、安土桃山時代に渡来。
明治時代になって、欧米から多数の品種が入り、次第に普及していきました。

主な取扱いJA
  • JAさがえ西村山
  • JAみちのく村山
  • JA山形おきたま
  • JA庄内みどり
  • JAそでうら
主な取扱いJA