甘さ夢心地

もも

やまがたの園芸

YAMAGATA PEACH

山形県のもも

山形県のもも

山形県は昼夜の寒暖差が大きいため、糖度を蓄えさせるのに好環境。山形のももは、古くは缶詰用として盛んに栽培されていましたが、現在は生食用の品種が中心となり、生産量は全国でも5本の指に数えられるほどです。

県内で最も作られている「川中島白桃(かわなかじまはくとう)」は香りも上品で日持ちもよく、トップクラスの品質です。

山形県のもも
ももの栽培
整枝(せいし)・剪定(せんてい)
....2月~3月

余分な枝を間引く「整枝・剪定」により、樹全体の日当たりと風の通りを良くします。
ももの木は寒さに弱いので、寒い時期に大きな切り口を作らないよう、比較的暖かくなる3月になってから本格化します。

摘蕾(てきらい)・摘花(てきばな)
....4月

山形に桜前線が北上してくるころ、畑でひときわピンクの鮮やかな花を咲かせてくれるのが桃です。
花芽ひとつに1個の桃が実を結びますが、ももは他の果実に比べて、実を付けやすい特徴があります。
摘果作業の手間を少なくし、残す実の肥大を良くするために、花が咲く前の蕾のうちから間引く「摘蕾」を行います。
そして、開花してからも花を間引く「摘花」が進められます。

摘果(てきか)
....5月下旬~6月上旬、7月中旬~

枝についた実の中で、より良いものを残すために間引く「摘果」作業を行います。
摘果作業は、早い時期に行うほど残した実の肥大は良くなりますが、生育のバランスが崩れると核が割れてしまい、
おいしいももになりません。枝伸びや果実の肥大等、生育の状況を観察しながら作業します。

着色管理(ちゃくしょくかんり)
....7月下旬~

果実に光をあてて、色付きが良くなるよう、大枝からたくさん伸びる枝を間引いて、樹の下まで光が到達するようにします。
また、地面には光を反射させる白色かシルバーの資材を敷き詰めます。

収穫(しゅうかく)
....8月~

ももの果皮についているビロード状のものは、桃の実を害虫や水滴から守る働きがあり、新鮮な桃ほどふわっとした感触になります。
果実が一定の硬さと甘みに達したら収穫を始めます。収穫の時にはこのビロード状のものをつぶさないように細心の注意を払い、一つ一つ丁寧にもぎ取っていきます。山形県で多く栽培されている「川中島白桃」は、8月20日過ぎた頃から収穫が始まります。

ももの歴史と由来

ももは、弥生時代に中国から日本へ入りましたが、硬くて味気のないものでした。
その後、明治初期に欧米や中国から導入された「天津水蜜桃(てんしんすいみつとう)」という品種が、
現在の日本のももの基礎となっています。

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