ロマンの香り

ラ・フランス

やまがたの園芸

YAMAGATA LA・FRANCE

山形県のラ・フランス

山形県の西洋なし「ラ・フランス」

山形県の西洋なしといえば「ラ・フランス」。
「果物の女王」と呼ばれる「ラ・フランス」は、特有の芳香とまろやかな果肉が、西洋なしの最高峰と評されています。
収穫してから予冷・追熟することで、高貴な香りと上品な味わいになります。
現在、全国生産量の約80%を占めており、山形の果物の代名詞となっています。

山形県のラ・フランス
「ラ・フランス」の栽培
整枝(せいし)・剪定(せんてい)
....2月~3月

おいしい「ラ・フランス」をつくるために余分な枝を間引く「整枝・剪定」をして、樹全体の日当たりと風の通りを良くします。
山形県では、「棚仕立て」と「立木(たちき)仕立て」の両方で栽培されています。

摘芽(てきが)・摘花(てきばな)・摘果(てきか)
....4月~7月

「ラ・フランス」は西洋なしの中でも開花の早い品種といわれています。花芽を間引く「摘芽」、1つの花芽に3~8個ついている花を間引く「摘花」、実止まりしてからの果実を1花芽あたり1果にし、形の悪いものや肥大の悪いものを間引く「摘果」。
「ラ・フランス」の短い開花期間に、この3つの作業を連続して進めることで、肥大の良いおいしい「ラ・フランス」が作られます。

徒長枝管理(とちょうしかんり)
....6月~7月

「ラ・フランス」の生育は旺盛で、大枝から新しい枝が次々と伸びてきます。
この枝をそのままにしておくと、果実への日当たりが悪くなり、防除の薬剤の通りも悪くなってしまいます。
生育の維持や大枝の日焼け防止のために、適切な間隔である程度残して、間引く「徒長枝管理」を行います。

収穫(しゅうかく)
....10月中旬

「ラ・フランス」は、りんごのように赤く色づかないので、収穫時期の判断には特別な基準があります。
果実のデンプンの残り具合、果実の硬さ、満開後の日数など、様々な生育状況から総合的に判断しています。
収穫期が近づくと、各産地では「収穫適期判定会(しゅうかくてききはんていかい)」が開催され、その年の最もおいしくなる日に収穫できるようにしています。

枝の管理を徹底し、果実への日当たりを良くします
枝の管理を徹底し、果実への日当たりを良くします
収穫期には、たっぷりとした実が育ちます
収穫期には、たっぷりとした実が育ちます
予冷(よれい)・追熟(ついじゅく)・出荷(しゅっか)
....10月下旬~

「ラ・フランス」は、収穫後すぐには食べられません。10月中旬頃に収穫した果実を2~5℃程度の冷蔵庫へ搬入し、7日間程度冷やす「予冷」を行って果実の熟度を均一化させます。その後、冷蔵庫から出して、温度変化の少ない室温で「追熟」すると、トロッとした肉質と芳醇な香りのおいしい「ラ・フランス」になります。
山形県では8月の「バートレット」を皮切りに「オーロラ」、「バラード」、「メロウリッチ」、「シルバーベル」等、「ラ・フランス」の他にもたくさんの西洋なしが栽培されており、長期間おいしい西洋なしを楽しむことができます。

「ラ・フランス」の歴史と由来

「ラ・フランス」はその名のごとく1864年にフランスで誕生しました。現在では、フランスでの栽培事例は見られなくなっています。日本には明治36年頃、山形県には大正初期に導入されました。
当初は見栄えも悪く、病気に弱いなど栽培に手間がかかるため、主力品種であった「バートレット」の受粉樹とされていましたが、昭和45年頃から生食の果物として一躍脚光を浴びるようになりました。

主な取扱いJA
  • JAやまがた
  • JAてんどう
  • JAさがえ西村山
  • JAみちのく村山
  • JAさくらんぼひがしね
  • JA山形おきたま
主な取扱いJA